フリー台本結構あるのですが、自分の好みのものが見つからない、っていうのはよくある話かと。作風が好きな作家さん見つけるのが1番なのですが、そうは言ってもというところですよね。そんなこんなでいくつかフリー台本サイトご紹介します。
フリー台本ってそもそも……
フリー台本=著作権フリーではない
「フリー=著作権フリー」だと思っている方多い気がしますが、一言にフリー台本と言ってもサイトごとに異なります。例えば当サイト「筆先の世界」では著作権放棄はしていません。音声表現活動における利用権を解放しています。音声表現による利用は商用・非商用も無料でそうぞ=フリーで使えますよ、ってこと。
特に台本サイトは文字ですので、著作権を放棄しているサイトさんはほとんどないのではないでしょうか。あとはアドリブOKとか、改変して発表OKとか、商用NGとか、サイトごとにほんとまちまち。著作権放棄してない台本を、脚本(台本)を自作ですって言って発表すると、裁判沙汰。
なんだか難しく書きましたが、言いたいことは一つ。サイトごとに利用規約があるので、それを読んで規約内での利用をしましょうってことです。
サイトに台本載せてるってことはやはり使って欲しいと少なからず思っているはずですので、こんなことで問合せしていいのかな?ってことでも、大抵の場合丁寧な回答がもらえるはず。
規約で気にすべきポイント
長ったらしい規約、読むの嫌ですよね。私も嫌です……。ということで規約やよくある質問で、どこを見ればいいのかなってポイントまとめておきます。
- 商用での利用が可能か
- クレジット表記が必須かどうか
- 事前(事後)報告が必須かどうか
- 改変を許可しているか
- 台本本文をコピペしていいかどうか
①商用での利用が可能か
商用の判断もサイトごとにまちまちです。特に最近では、投げ銭できるアプリや、YouTubeのように広告収入が得られる媒体などもあるので迷うところかなと思います。あとは、公式ライバーなど業務提携している場合もあるかと。
非常に判断が難しいところですので、読んでも分らなかったら問合せするのが1番です。
②クレジット表記が必須かどうか
利用した作品に、クレジット(例えば……脚本筆先ちひろ・筆先の世界より等)記載が必要かどうか、これもサイトにより異なります。
③事前(事後)報告が必須かどうか
利用報告を必須としているサイトさんもありますので、ここも確認しておきたいポイントです。
④改変を許可しているかどうか
アドリブだったり、性別変更、語尾や一人称改変を許可しているかしないのか、抜粋での利用が許可されているか等、確認しておいた方がいいでしょう。
⑤台本本文をコピペしていいかどうか
動画内に本文を載せていいかどうか、YouTubeであれば動画説明欄に本文を載せていいかどうか、ツイッターであればつぶやき内に本文を書いていいかどうか、利用によっていろいろパターンあるかと思いますが、これもサイトによりけりなので確認したいところ。
探しているフリー台本のジャンルは?
規約について触れてきましたが、ここでちょっと探し方のコツを。
あなたが探しているフリー台本ってどんなジャンルなのかっていう。登場人物の人数もそうですが、一人用でも、ポエムのような作品から文学的作品、最近ではシチュエーションボイスというジャンルもあります。
一概にこう!とは言えないのですが、語り掛けたり、演技を要するものは「声劇・台本」や「シチュエーションボイス・台本」などで検索してみるといいかも。
長くなりましたが、では次よりフリー台本サイト紹介していきたいと思います。
フリー台本サイト紹介
朗読用フリーテキスト「水色文庫」
http://www.roudoku.org/play/freetext
私自身もよくお世話になっています。著者の水城ゆうさんが2020年に亡くなっていますので、今後の更新はないのかも。ふと、自分が死んだ後も誰かに文字を届けられるってすごいなと。「筆先の世界」もそのように皆さまに愛していただけたらいいなと思いました。この場をお借りして、水城さんのご冥福をお祈りいたします。
青空文庫 Aozora Bunko
芥川 竜之介、宮沢賢治等、名だたる有名作家の作品が掲載されています。教科書で見たあの作品が読める。著作権保護期間満了した作品については、事前の許諾なく、有償無償を問わず、利用可能。
Sound Emotion
フリー台本検索すると真っ先にでてくるので、ここで紹介しなくても知ってるよという方も多いかもですが……。声優ワークショップなどもされていて、いろいろ勉強になる情報が満載。
フリー台本検索に便利なサイト
https://haritora.net/index.html
脚本配布サイト。作者によっては利用を無料にしている方もいます。どちらかというと、演劇脚本の方が多いのかな……。人数や性別での絞り込みが可能。
検索用サイト。人数や性別での絞り込みが可能。
筆先ちひろおすすめの台本サイト様
フリーライター堂家紳士さんのサイト。複数人でのボイスドラマ用脚本が多いですが、「消費型人間」という朗読台本が個人的に大好きです。後に残るものに関しては無断使用禁止となっているので利用規約よく確認してくださいね。
ゲームシナリオディレクター鍵谷端哉さんのサイト。毎日のように更新されていて、とにかく数が豊富。最近シチュエーションボイスの台本も書かれているようです。商用利用も可としているサイトさんです。
http://piyo2script.starfree.jp/
「声劇」というジャンルを知っている方であれば知らない人はいないだろうという早川ふう先生のサイト。感情がストレートに出るような一人用台本も多く、温かい文章が魅力。
https://wmtoybox.wixsite.com/website
当サイトにも寄稿いただいている一番近くて遠い君の作者、みだり先生のサイト。恋愛系シナリオに強く、近代的で親しみやすい作品が多いです。
http://www.chihirokanata.site/
ツイッターで親しくさせていただいている、彼方千尋先生のサイト。ちひろ仲間。ダークな作風で、人間の業が描かれている印象。
シチュエーションボイス台本を探すなら……
ASMRやシチュエーションボイス台本はpixivで探すのが早い。需要が高いので、筆先の世界でも掲載したいですが、いかんせんマンパワー不足。R18作品もpixiv検索。
シチュエーションボイス系フリー台本の投稿サイト様。2021年6月オープンのサイトですが既に4000以上の台本があるようです。ヤンデレ、甘々などのジャンルが豊富!