スマホでつながる音楽コラボアプリnana。歌を投稿している方が多いのはもちろんですが、実はセリフや朗読、声劇を投稿している方も多いんですよね。
歌に伴奏が必要なように、朗読や声劇には台本が必要です。その台本はどのようにして投稿するのか、ここではその方法について説明していきます。
nanaとは……
nanaとは何ぞやというところですが、既にアプリをダウンロード済みの方は台本の作成方法まで飛んでください。
nanaは株式会社nana musicが提供しているアプリケーションソフトで、iPhone及びAndroidから利用可能です。投稿された伴奏やBGMに歌や演奏、セリフを重ねる(コラボする)ことを楽しむアプリです。
ダウンロードは:https://nana-music.com/
nana声劇台本の作り方
nanaで声劇台本、および朗読台本を作成する場合、大まかに以下の二つに分かれます。
A:誰かのBGMに台本を付け(コラボさせ)て誰かに読んでもらう
B:自分が作成(編集)したBGMに台本を付けて誰かに読んでもらう
Aの方が簡単で、台本のテキストだけ作成すればOKです。Bの場合は、効果音(足音、ノイズ、環境音等)を入れた「より声劇らしいもの」を作成することが出来ますが、テキストの作成だけでなくBGMも自身で編集する必要があります。
AとBそれぞれのやり方を見ていきましょう。
誰かのBGMに台本をコラボさせる方法
台本にあったBGMを探す
まずは台本の雰囲気に合ったBGMを探します。
録音のとろこで検索窓にBGMと入れて検索してみたり、
nana上にある台本を見て回って雰囲気が合うBGMを探したりしてみるのもいいでしょう。
コラボ履歴を押すと使用楽曲の履歴が出るので、BGMを辿ることができます。
BGMに無音でコラボする
コラボしたいBGMの画面でコラボを押し、マイクをミュートにして無音コラボします。無駄なノイズを入れないようにしましょう。録音は1秒で終了してしまって構いません。
特に音楽の編集は必要ないので、次へを押します。
①台本の題名、②読み手、台本執筆者を記入し、③キャプションのところに台本内容を書きます。
私自身はキャプションに注意書きやタグなど、以下のような構成で書いています。
Ⅰ、台本の雰囲気等を表す一言
Ⅱ、台本を読む際の注意事項
Ⅲ、台本
Ⅳ、タグやBGM元への感謝の言葉など
Ⅰはアプリ上で一覧になったときに、台本名の下に出るので、どんな台本なのか分かりやすくするために書いています。折角書いた台本なので色んな方に読んでいただきたいですし。
パートは最近だとDTMを選択している人が多いようですので、DTMで。ジャンルはセリフを選択しています。キーは未選択。
以上で完成なので、投稿を押します。後から編集や削除も可能ですので、ご安心を。
課金ユーザーであればシークレット投稿ができる
課金ユーザーのメリットってシークレット投稿できる、これに尽きるのですが。無課金だと一時保存がないため、投稿まで一気に進むしかありません。
課金しているのであれば、一度シークレット投稿するといいかと思います。
自分でBGMも作成し台本を付ける方法
BGMを編集する
さて、自分でBGMを作成する場合ですが、PCがある前提で進めます。
iPhone用アプリの「音楽編集アプリ着うた作成音楽カットAudio Editor」使い方解説よければどうぞ。台本用の音編集であればPCが無くてもこのアプリで出来そうでした。
まず、編集、非商用利用OKの音楽素材配布サイトから素材を調達します。
管理人がよく利用させていただいているサイト様
魔王魂:
https://maoudamashii.jokersounds.com/
DOVA-SYNDROME:https://dova-s.jp/
効果音ラボ:https://soundeffect-lab.info/
利用の際は各サイトの利用規約をよく読んでくださいね。
素材を調達したら音楽編集ソフトで編集します。
参考までにこちらは、
BGMに足音とひぐらしの鳴き声を合わせているので、3つの素材を使っています。
nanaは以下の形式でないとファイルのアップロードができません。編集し、出力する際に気を付けましょう。
再生時間:90秒以内
ファイル形式:.wav (WAVE PCM非圧縮オーディオファイル)
ビットレート:16bit
サンプリング・レート:44.1kHz
チャンネル:モノラル
ファイルサイズ:10MB未満
おすすめフリー音楽編集ソフト:
【初心者】Audacityの使い方を基本操作からわかりやすく解説
ここで編集を解説するととてつもなく長くなるので、各自音楽編集ソフトの解説ページなどを参考にして編集してください。
BGMと台本をアップロードする
PCでnanaにアクセスし、アップロードを選択します。
各入力項目を編集し、投稿するをクリックして完了です。
より多くの人に台本を読んでもらうために
nanaは2016年ころに流行りだしたアプリなので、なかなか新規でたくさんの人に読んでいただくのは難しいなーと思っています。利用者自体も全盛期よりは減っているようですし……。が、いつくか私なりに気を付けていることを。
コミュニティを活用
nanaにはコミュニティなる機能があります。声劇でコミュニティを検索すると、声劇や朗読したい人、台本書いてる人が集ってるコミュニティが出てくるので、まずはそこに参加。
そしてそこで自分の台本を宣伝しましょう。普通の検索から自分の台本にたどり着いてもらえることってすごく難しいので、ここでアピールするのが1番です。
題名とキャプション1行目
台本の題名にはどんな台本か分かりやすいように、【声劇】【二人声劇】とか書いている人が多いようです。郷に従え、まずは真似しましょう。
題名の次に大事なのが、キャプションの1行目。録音のところで検索してみると分かるのですが、題名の他、キャプションの1行目が表示されています。題名だけでは表現できない台本の内容を端的に書いときましょう。
タグの活用
他の方の台本見てると分かると思うのですが、タグ「#~」っていうのが書いてあると思います。人目に付かない事には読んでもらえないので、タグをつけておきましょう。
タグ一例
#声劇 #声劇台本 #一人声劇 #○○(自分の名前)台本 #コラボ歓迎 等
人気の傾向とか
最後になりますが、実際にアプリを使っている私の体感をちょっと。
演技がそれほど必要でない台本(詩の朗読っぽいやつ)や、語り口調(話しかけてる風)の台本が読んでもらいやすいように感じました。演技力が必要な台本だと敷居が高くなっちゃうのかなぁと。難しい歌だと歌う人が少ないのと一緒ですね。
あとは台本の文字数なども気にしてみるといいかと。アナウンサーは1分間で300字前後を目安としているので、90秒だと450字。スマホで文字を追って読むことになるので、文字数は多すぎず少なすぎず、多すぎるくらいならいっそ少ない方がいい。
300~400字くらいで書くのがいいかと思います。
まぁ、あれですよ。投稿完了する前に自分で1回声に出して読んでみて。1分半で苦労なく読めるか確認してみてください。