書評・コラム

『ゼロからはじめるストーリー作りの教科書』は「面白くない」が理論的に分かる

「初心者はまずこの一冊」という見出しに惹かれ、『ゼロからはじめるストーリー作りの教科書』を読んでみました。著者はフリーの漫画家の和々寺らおんさん。マンガ制作経験は10年だそうです。

筆先ちひろ
筆先ちひろ
ストーリー作りに特化した内容で、映画・小説・ゲームなど様々な分野で役に立ちそう

著者:和々寺らおんさんについて

マンガ制作経験10年

『ゼロからはじめるストーリー作りの教科書』の著者は和々寺らおんさん

ツイッター:@RaonWawaji
ブログ:https://raon-terastorys.com/

10年以上マンガ制作の経験があり、マンガの描き方を知り尽くすブログ、テラストーリーズを運営しています。なんと、これまでに読んだ技術書は100冊以上だそう。

『ゼロからはじめるストーリー作りの教科書』を読んでぐっと来たところ

そもそもストーリーとは?

目からうろこですね。「ゼロからはじめる」と言っているだけある……。

脚本でも小説でも漫画でも、結局一つのストーリーを書いているわけですが、そもそもストーリーって何なんだっていう基礎の基礎から触れていました。

皆さん答え分かりますか?

ストーリー=「主人公の目的を達成するまで」だと和々寺さんは述べています。

プロットを書く意味が分かる

筆先ちひろ
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やっぱりプロットって大事だなと思いました

「ゼロからはじまった」人はそもそもプロットってなんだ?状態なのではないでしょうか。

もしくは、なんとなく聞いたことあるけど、それって何?って聞かれると明確に答えられないとか。

プロットを書くときは5Wで輪郭を作ります。

  • いつ
  • だれが
  • どこで
  • 何をする
  • なぜ

このそれぞれ5つの要素について、どのように書くのか例をもとに、詳しく触れられていました。プロットの書き方が全く分からない人でも分かる内容。

筆先ちひろ
筆先ちひろ
プロットの構成要素が分かったので、今までなんとなくで書いたものを逆にプロットに戻してみるワークとか出来そう

「面白くない」が理論的に分かる

『ゼロからはじめるストーリー作りの教科書』を読んで何が学べたかって、面白い、面白くないが理論的に分かるようになったことが1番の収穫でした。

ストーリーを面白くしている要因の一つは、主人公の目的を阻むこと。

売れたマンガを参考に、

鋼の錬金術師ならこれがこうで~、

ワンピースなら○○というように参考例がとても分かりやすい。

『ゼロからはじめるストーリー作りの教科書』を読み終えて

なんというか本当に無駄がない。

いらない肉付けがないので、ポイントが分かりやすい。まさに教科書という感じでした。中級者の方も基本の振り返りに読んでみるのも良さそう。

なんとなくで理解していることを、きちんと理論として落とし込むことが出来ます。

私も今後の脚本執筆に活かしていきたい内容でした。

筆先ちひろ
筆先ちひろ
台本書きたいなとか、マンガ書きたいなという方、最初の1冊としておすすめです